小さな食器や家具を収め、昔や今の生活を伝える家や部屋のことを言います。 プッペンハウスはドイツ語、英語でドールス(ズ)ハウス、米語でドールハウス。直訳すると「人形の家」となりますが、あくまでも家が主体で人形は「おまけ」なのです。 現在は、12分の1が主なサイズです。
古代エジプト時代に原型が見られますが、現在のような形になったのは16世紀のドイツかオランダといわれています。 記録にあるものでは1558年に南ドイツの公爵アルブレヒト5世が作らせたものが最古です。
これは300年ほど前の「産室」です。 古い記録に「フランスの枢機卿リシュリューからさる公爵夫人に産室がプレゼントされた」とあることから、この部屋も日本のひなのように子供の幸福を願って作られたと考えられています。 ドールハウスは他に、貴族が自分の屋敷を再現したもの、家具屋が見本の展示用に作らせたもの、商店の広告用に飾らせたもの、女の子の教育用台所、そしてもちろん趣味・玩具として作られたものなど、その目的はさまざまです。
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