師匠:
「前回のスミ入れから一転、今回はハイライトを表現する
『ドライブラシ』の説明だ」
05:
「おっと!今回は珍しくまじめな始まり・・
家でなんかあったんですか・・頭うったとか・・」
師匠:
「そんなことしかいえんのか!まじめにやるぞ!
ちゃんとやらねばここに出てこれんだろうが!」
05:
「ハーイ!スミ入れが黒だとするとドライブラシは白?」
師匠:
「おおっまあそんなところだが、通常は本体の色の明度の高い
塗色を使用するといい。
汚しではよくバフ(明度の高いベーシュ)を使う。
やり方としては筆の準備からだ。
筆は平筆で柔らかくてかつこしのある筆が一番いい。
ドライブラシに使った筆は他には使えないので、
ドライブラシ専用にするのがいい。塗料はここでも基本はエナメルだ。
まずは筆に塗料をつける。特に薄める必要はない。
ついた塗料をけばだちのない布などにこすりつけてほとんどを取る。
布にほとんど塗料がつかなくなったら本体に塗装する。
最初は軽く凸部などハイライトになる部位にこすりつける。
こうすると少しずつ塗料がついてハイライトが浮かび上がる。
色が付きにくいので根気よくやるのがコツだ。」
05:
「・・・師匠〜!やりすぎて色がもろに付いちゃったんですけど〜」
師匠:
「筆についた塗料を良く取るのがコツだ!こんなので色着くの〜
と思うくらいまで布にこすりつけ、本体には根気よく加減を
考えてやるのがいい。」
05:
「これもやっぱり慣れがいるんですね〜、そしてやっぱり
本体:ラッカーとドライブラシ:エナメルの組み合わせなんですね。
これなら失敗してもやり直しがききますね。」
師匠:
「そう、ドライブラシとスミ入れは良くセットで使う。
これらは汚し塗装の原点であるため、汚い仕上がりになりがちだが
使う色を選ぶことによって上品な美しい仕上がりも夢ではない。
もちろんそれは、『絵画的』な感じになるので、やっぱり
かわいさには相反するな。」
05:
「あっ、回数を重ねるごとに明度を高くするとごく自然な
グラデーションができますね。なかなか難しいけど」
師匠:
「ドライブラシの高等テクニックだ。グラデーションが
わかるかわからないかくらいが一番いいと思うぞ。」
(つづく)
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