師匠:
「今日は木工塗装だ。何故か自信あり!だな。」
05:
「なぜ?木工塗装なんかほとんどやったことないんじゃないですか!」
師匠:
「はっはっは!なんと今回は自分では解らないので、解る人に
聞いているのだ。みんなもよく知っている人だから参考になると思うぞ。」
05:
「えーっ、誰なんですか?教えて〜」
師匠:
「訳あってそれは言えないが、二人から聞いてあるんだなーこれが。」
05:
「早く教えて下さいよ。早く!」
師匠:
「よし解った!私の質問はこうだ
(1):木工塗装で木目を生かす場合はどのような工程で塗装していますか
(2):その逆に木目を消して塗装する場合はどうでしょうか。
の2点だ。
まずは一人目の方A師匠からだ。
(1)についてはあまりそのようなことはしないそうです。
>ただ唯一、ハウスの床のみ目打ちで傷をつけてロットリングで墨入れし、
>リキテックスで薄く色をつけてから、あとはバーッと透明ラッカーの艶ありを
>かけてしまいます。(メーカーカンペハピオ、斜めにラッカースプレーA 300ml
>と書いてあります。)
>ニスは一応スプレータイプを持っていますが、乾きが遅いので使いません。
とのこと。ちなみにどうして「木目を生かした塗装はされないのですか」
という質問に対しては
>私がめざしているのは、絵画的、イラスト的リアルだからです。
>それとね、樹脂をいかに木に見せるかとか、そっちの方が、楽しいんです。
ということです。さすが!
(2)については、
>これはですね、ホワイトなどの薄い色を塗る時は吸い込みだけでなく、彩度が
>落ちないようにするため、始めにとの粉がわりに艶消しクリアーをかけて
>そのあと、最近はホワイトサーフェイサーをかけちゃってますね。
>下地を透かさない色の時はサーフェイサーをかけません。
>それからラッカー系のカラースプレーをかけてますが、壁などの場合はほとんど
>ヤスリなんかかけません。(カントリースタイルの場合)
>同じ壁でも普通の部屋の場合はヤスリをかけるのですが・・。
>家具の場合はヤスリをかけています。
>汚し、模様のみアクリル絵の具です。
ちなみに使われているスプレーなどは
>艶消しクリアーは日本油脂のものです。
>カラーのラッカースプレーはカンペのや、プラモデル用、鉄道模型用、カーモデル
>用などを使っています。
ということです。
どうだ、参考になるだろう。」
05:
「すごいです!師匠のいうことなんか話になりません」
師匠:
「今回は怒ることができないな〜、本当だから。
じゃ次はB師匠に聞いてあるぞ。同じ質問だ。
(1):については
>塗る前に、ペーパーがけをすることは前提です。
>マクロスキーのコントロール・シーラーを塗ってから、
>オイルステインで着色します。
>も・の・す・ご・い・においがしますが、
>コントロールシーラーを塗るのとそうでないのは全然違います。
>広い部分はボロ布を使って、着色しています。
>筆だとどうもムラになりやすい気がします〜
>ステインのメーカーは特に色々試したことはないので、
>なんとも言えないのですが、今手元にあるのは
>「サンデーペイント」のもの。
という工程を取っているそうです。ちなみにコントロールシーラーとは
>正式名は、ステインコントローラー&ウッドシーラー
>といいます。アメリカ製です。
>オイルステインで着色をする前に塗るもので、
>木地を整えるというか、落ち着かせるというか、
>とにかく、これを塗ると、しっくりとオイルステインがのるんです。
>ムラも少なくなるんです。
>ほら、木って、木目によって、すごく塗料をすいこんでしまう
>部分と、木目が詰まっているところはなかなか塗料が浸透しなかったりしますよね?
>そういう部分をなるべく平均的にならすのです。
うーん、そういう物をあることを知らなかったなー。
それじゃ(2)については
>リキテックスのジェッソを下地剤として塗り、木目を消します。
>上塗りはすべてアクリル絵具です。
>「Folk Art」 社の色が気に入っています。
>ちなみにニスは「Jo Sonja」製がお気に入り。
>いずれもユザワヤなどクラフトストアで売ってます。」
05:
「やり方は違うけれどやっぱりすごい!早速試してみたいです」
師匠:
「これらを参考にして自分のやり方を見つけるといいんじゃないかな」
05:
「次からは師匠の話はいいから、A師匠とB師匠に話を聞いてきて下さい!」
師匠:
「ご多忙のお二人にそんなことはできん!私の話で我慢しなさい!」
05:
「そうですよね〜。それじゃまた。感想とかあったらMLでね。」
師匠:
「私も望んでます、では」
(つづく)
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